ペアーズ/Pairs バリエーションルール5選~シンプル編~

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2018年2月に発行された、ペアーズデラックスエディションPairs Companion Book Web Feb 2018より、『ペアーズ/Pairs』のバリエーションルールをご紹介します。

ルール説明も比較的簡単なシンプルなバリエーションルール5選です。

基本ルールはこちらからご確認ください。

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ポート:2~7人

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準備するもの
  • ペアーズデッキ1セット
戦略
(3.0)
(4.0)
駆け引き
(5.0)

基本ゲームは1人の敗者を決めるルールですが、ポートは1人の勝者を決めるバリエーションルールです。

ゲームの準備

デッキをよく混ぜて5枚をゲームから除外します。各プレイヤーはカードを1枚ずつめくり、1番数字の小さいプレイヤーからスタートです。

小さい数字がタイだった場合は、該当プレイヤーはもう一枚ずつ引きます。ここまでは基本ルールと一緒です。

ゲームプレイ

自分の手番ではヒットかロックの2つの内、どりらかの行動を取ります。

  • ヒット
  • デッキの山からカードを1枚引きます。数字がペアになったプレイヤーはゲームから脱落します。

  • ロック
  • これ以上カードを引きたくない時は、「ロック」と宣言して自分のカードを横にします。

時計回りに手番を続けていき、全員がロックをするか、1人を残して全てのプレイヤーが脱落したら得点計算に移ります。

得点計算

自分の前に表になっているカード数字の合計値が最も高い人は、プレイヤー人数分の得点を獲得します。

2位以下はそれぞれプレイヤー人数から1点ずつ低い点数を獲得します。

合計値がタイの場合は、タイになったプレイヤー全員が高い方の順位点がもらえます。

ゲームから脱落してしまったプレイヤーは得点をもらえません。

例:合計値が23,22,22,17,(脱落)の場合、それぞれ5点、4点、4点、2点、0点を獲得します。

ゲームの終了

誰かが21点を超えたらゲーム終了です。一番得点の高い人の勝ちとなります。

タイの場合、タイになったプレイヤーのみでタイブレイクを行います。

きょーみ

ロックをすれば必ず1点はもらえます。どのタイミングでロックをかけるかの駆け引きが熱いルールです。

ロケット:1~6人+ディーラー1人

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準備するもの
  • ペアーズデッキ1~8セット(混ぜても遊べます)
  • ポーカーチップ
戦略
(3.0)
(4.0)
カジノ気分
(5.0)

ブラックジャックに似たカジノ気分が存分に味わえるバリエーションルールです。

ゲームの準備

このゲームでは、ディーラー対プレイヤーという構図でゲームが進みます。

ゲーム開始前に各プレイヤーは同数のポーカーチップを受け取ります。

カードが配られる前に、プレイヤーは10枚単位で掛け金をベットをします。必ず10の倍数のチップをベットしてください。

MEMO

ゲーム開始時に掛け金の上限を例えば「50チップまで」と決めておきましょう。ディーラーの合意が得られれば、ゲームの途中で掛け金の上限を変更することができます。適宜調整しながら遊んでください。

全員のベットが終わったら、ディーラーはカードを各プレイヤーに1枚ずつ表に配った後、自分にもカードを1枚表向きに配ります。

ゲームプレイ

ディーラーの左隣のプレイヤーから手番を行います。

MEMO

手番は公平性を保つために、最初に一番小さいカードを引いたプレイヤーから手番を開始するというルールに変更するのもありです。

  • ヒット
  • 山からカードを1枚引きます。数字のペアが出てしまったら、掛け金×1/10×ペアになった数字分のチップをディーラーに払います。

    残ったチップは回収します。

    例:掛け金20枚、8のペアができて脱落した場合、20×1/10×8=16枚のチップをディーラーに支払います。

  • フォールド
  • フォールドするためには、チップを払わなければいけません。掛け金×1/10×場の中で一番小さい数字(ディーラー含む)分のチップをディーラーに払って、ゲームから抜けます。
      
    残ったチップは回収します。
        
    例:掛け金30枚、3のカードが最小の場合、30×1/10×3=9枚のチップをディーラーに支払います。

ディーラーの手番

ディーラー以外のプレイヤー全員が手番を行ったらディーラーのターンになります。

ディーラーの番では必ずヒットをします。

数字のペアが出てしまったら、ディーラーは掛け金×1/10×ペアになった数字分のチップをゲームに残っているプレイヤー全員に払います。

また、ディーラーが3のカードを引いたら、即ディーラーの負けです。

掛け金×1/10×3枚のチップをゲームに残っているプレイヤー全員に払います。

もしカードを配った時点でディーラーが3を引いたら、その時もディーラーは全員に掛け金×1/10×3枚のチップを払います。

ゲームの終了

ディーラーか、全てのプレイヤーにペアができたら1ゲーム終了です。

1ゲームが終わったら、プレイヤーは再び掛け金のベットを行い、ディーラーがカードを配ってゲームを続けます。

適当なタイミングで切り上げて、チップを計算します。もっと多くチップを獲得したプレイヤーの勝利です。

MEMO

残りのデッキのカードが20%くらいになったら、カードをリシャッフルしてください。またディーラーは勝ちやすいため、仲間内で楽しむ際にはディーラーを5回ごとなどで交代しながら遊ぶといいでしょう。

きょーみ

カジノ気分が味わえる刺激的なルールです。カードが溜まってきた時に勝負を続けるか、チップを払って降りるか、苦渋の決断を迫られます。

カルーセル:2~8人

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準備するもの
  • ペアーズデッキ1セット
  • ポーカーチップ
  • プレイヤー人数分のコマ
  • スタートプレイヤーマーカー
戦略
(2.0)
(4.0)
手軽さ
(5.0)

カードを予想してベットするだけ。シンプルさが特徴のバリエーションルールです。

ゲームの準備

掛け金をベットする、0~6の数字のスペースを設けます。

カードをよく混ぜ、6枚のカードをテーブル中央に表にします。

ペアーズ-シンプル-カルーセル

スタートプレイヤーを決めて、スタートプレイヤーマーカーをそのプレイヤーの前に置きます。

ゲームプレイ

プレイヤーは山からカードを1枚引いた後に、6枚中何枚のカードが残るかを予想します。

プレイヤーはゲームに参加するためのアンティをポットに支払います。アンティは5チップなど、全員同額にします

スタートプレイヤーから順番に時計回りで0~6の数字に自分のコマをベットをしていきます。

全員のベットが終わったらカードを1枚めくり、ペアになったカードを全て取り除きます。

予想が的中したプレイヤーはポットに溜まったチップを均等に分け合って獲得します。余ったチップはポットに残しておきます。

ゲームの終了

場のカードが1枚以下になったら仕切り直しです。全てのカードを混ぜて新たに6枚のカードを表にし、スタートプレイヤーマーカーを左隣に移してゲームを続けます。

MEMO

最後に小さい数字が残るとなかなか揃わないので、「カードの合計値が10以下になったら場を流す」などにすると、ゲームを盛り下げることなく楽しめます。

適当なタイミングでゲームを終了し、最も多くのチップを稼いだプレイヤーの勝利です。

きょーみ

選択肢は2~4択くらいで気軽にプレイできます。かる〜く遊びたい時におすすめです。

ペンドルトン:2人

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戦略
(3.5)
(3.5)
駆け引き
(5.0)
準備するもの
  • ペアーズデッキ1セット
  • (必要であれば)得点を記録するもの

『バトルライン』にもちょっと似ている2人用の陣取りバリエーションルールです。

ゲームの準備

カードをよく混ぜ、5枚の数字が被らないカード出るまでカードを弾き続けます。この時にペアになったカードは捨て札にします。

2人の真ん中に5枚のカードを昇順に並べます。

ゲームプレイ

真ん中のカードの数字が、得点となります。

適当な方法でスタートプレイヤーを決めたら、最初のプレイヤーから1枚ずつ交互にカードを引いていきます。

カードを引いたら自分の側の、5つの列のどこかにカードを置きます。

この時、縦列で見て自分や相手、中央のカードとペアになるようにカードを置くことはできません

ペアーズ-シンプル-ペンドルトン

得点計算

どちらかのプレイヤーがカードを置けなくなったら、得点計算に移ります。

自分の側に置いたカードの合計値の大きい方が、中央のカードを獲得します。

タイの場合は得点を半分ずつ分けます。奇数の場合は切り捨てにします。

ゲーム終了

1ゲームが終わったら全てのカードを混ぜ直してゲームを続けます。

先に100点に到達したプレイヤーの勝利です。

きょーみ

これは面白い!2人用の傑作ルールです。10や9などのハイカードが溜まり、ゲームの終了が近づくに連れ、どこにカードを置くか悩みます。勝てそうにない列は早々に見切りをつけて、勝負しない選択を取ることも重要です。

キティ:4人

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戦略
(4.0)
(3.0)
バッティング
(5.0)
準備するもの
  • ペアーズデッキ1セット

ペアーズ版『ハゲタカのえじき』とも言うべき、バッティング要素が効いたバリエーションルールです。

ゲームの準備

デッキを混ぜ、上から7枚を裏向きにしてテーブル中央に重ねます。この山をキティと呼びます。

キティの一番上のカードをめくって、表にしておきます。

残ったカードを全てのプレイヤーに配り切ります。1人12枚になります。

ゲームプレイ

ゲームはキティの枚数分、計7ラウンド行います。

各ラウンドでは3つのフェイズを行います。

  1. パス
  2. 各プレイヤーは手札のカードを1枚選んで、左隣のプレイヤーに渡します。

  3. プレイ
  4. 各プレイヤーは、手札からビッドカードを伏せて出します。全員のカードが出揃ったら一斉にオープンです。

  5. カードの獲得
  6. 全員のカードを比べて、一番小さい数を出したプレイヤーがキティのカードを獲得します。

    ただし、数字が被ったらその数字は無効となり次に小さい数を出したプレイヤーが獲得します。

    全員が被ったら、誰もキティカードはもらえず、カードを捨て札にします。

ペアーズ-シンプル-キティ

例外:1のカード

1のカードで勝ったプレイヤーはカードを獲得できず、他のプレイヤーを1人選んでカードを渡さなければいけません。

使ったカードは捨て札にして、新たにキティカードをめくってゲームを続けます。

得点計算

7ラウンドが終わったら得点計算に移ります。

各ランクのキティカードを一番多く持っているプレイヤーは、数字分の得点を獲得します

タイの場合は両者に得点が入ります。最も得点の高いプレイヤーの勝利です。

MEMO

長く遊ぶ場合は、誰かが100点になるまでゲームを続けます。

きょーみ

ペアーズがバッティングゲームに早変わり!カードのカウンティングが大事なゲームです。パスのタイミングであえて小さい数字を渡して、自分はより小さいカードを出したり、相手が2や3を出す時に1を出したり…と熱い駆け引きが楽しめます。

キティ:バリエーション

キティのバリエーションルールです。

3~6人用:ソフト

キティを3~6人でも楽しみたい方へのバリエーションルールです。

5人でやる場合には、ゲーム開始時に3枚のカードをゲームから取り除きます。

キティのカードは7枚ですが、各ラウンドで1-2-2-2枚ずつめくり、4ラウンドで終了するようにします

複数のキティが場に出た場合は、最も小さいカードを出したプレイヤーが好きな方のカードを獲得し、次点のプレイヤーは残ったカードを獲得します。

スティッキー

キティカードを誰も取れなかった時の追加ルールです。

カードが被り、誰もキティを獲得できなかった場合、捨て札にせず場に残しておきます

最終ラウンドで残ったカードは捨て札にします。

4,6人用:パートナー

2チームに別れて戦うチーム戦ルールです。パートナー同士、交互に座ります。

パートナー同士がお互いのカードについて教え合うのはNGです。また1のカードで獲得したカードは相手チームに渡します。

最も得点の高かったチームの勝利です。

チップを入れて遊ぶ

チップを入れても遊べます。

得点計算時、トップのプレイヤーは、その他のプレイヤーとの差分のチップを獲得します。

おわりに

ペアーズのシンプルなバリエーションルール5選をご紹介しました。どのルールも面白いので是非遊んでみてください。

他にも様々なバリエーションルールがありますので、こちらも是非ご覧ください!

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イラストの一部にGame-icons.netのアイコンを使用しています。