子どもと一緒にゲームを楽しもう!ボードゲームが子育てに効く3つの理由

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スマホやタブレットなどのIT端末が普及し、ゲームは今まで以上に身近な存在となりました。一方で、子どもにいつから、どんなゲームをさせれば良いか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

私は家族や友達、みんなで顔を付き合わせて楽しめるボードゲームをおすすめします!

ボードゲームがなぜ子育てに効くのか。親子向けのボードゲーム会を主催する私が、ボードゲームが子育てに効く3つの理由をご紹介します。

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ボードゲームとは?

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ボードゲームとは、将棋やオセロなどの盤上ゲームに加え、カードゲームやバランスゲームなども含めた卓上で楽しむゲームの総称です。デジタルゲームとの対比として、「アナログゲーム」や「非電源ゲーム」とも呼ばれます。

世界では毎年1000を超えるボードゲームが販売されているそうです。家族みんなで楽しめるボードゲームは、ドイツ、フランス、アメリカなどの欧米諸国で特に根強い人気を誇っています。


参考
世界では1年に1000タイトル以上の新作が発売されているTable Games in the World-世界のボードゲーム情報サイト

1. 遊びは「学び」

ボードゲームは学びの宝庫。子どもの成長を促し、これからの時代を生きていく上で必要となる「学び」がたくさん詰まっています

得られる学びは子どもの年齢やゲームによっても変わります。年齢別にどんな学習効果があるのか見ていきましょう。

  • 4〜6歳:コミュニケーション能力の基礎を身につける
  • 7〜9歳:自分の頭で考える
  • 10歳〜:全体の様子を観察する

4〜6歳:コミュニケーション能力の基礎を身につける

4〜6歳になると、子どもは自分と親以外の他人とも一緒に遊ぶようになりますよね。ボードゲームで遊ぶことで、ルールを守って、みんなで一緒に楽しむための基本的なコミュニケーション能力を高めることができます。

    • 自尊心を高める

「上手くできたね!」周りの人から褒めてもらうことで、自尊心を高めます。他人から認めてもらうことで、子どもは自分に自信が持てるようになります。

    • 感受性を豊かに

様々な色や形のカードやコマに触れることで、豊かな感受性を育てます。バランスゲームでは空間認識能力も鍛えられますね。

    • 社会性を育てる

複数人で一緒に遊ぶボードゲームは、周りの人とのコミュニケーションが必要不可欠です。ゲームを通じて人と会話し、一緒に遊ぶことで生きていく上での社会性を育てます。

負けることも大事

時にはゲームに負けて、泣いてしまうこともあるでしょう。しかし「負けを知る」ことも子ども成長のための大事なステップです。「負けても大丈夫!次また頑張ってみようね。」と優しく声をかけてあげてください。

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7〜9歳:自分の頭で考える

小学校低学年〜中学年になると、簡単な計算力や思考力が必要なゲームも楽しめるようになります。大事なポイントは決断や選択を他人任せにさせず、私ならどうするか、自分の頭で考える習慣を身につけさせることです。

    • 計算力が身につく

ゲームに勝つためにはあと何点必要?考える内に自然と計算力が身につきます。

    • 集中力を高める

ゲームを楽しむためには、ルールをしっかり聞いて理解しなければなりません。人の話を聞く集中力や理解力が鍛えられます。

    • 決断力を身につける

Aにするか、Bにするか。ゲーム中迫られる選択に自分の頭で考え答えを導き出すことで、決断力を身につけます。

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『街コロ』カードを集めて自分の街を発展させていきます

10歳〜:全体の様子を観察する

小学校中学年〜高学年になると、自分だけでなく他人の状況にも気を配れるようになります。視野を広く持つことで、より深い思考力を身につけることができます。

    • 観察眼を持つ

木を見て、森も見る。状況に応じて場全体の様子を観察し、判断する力が身につきます。

    • 表現力を伸ばす

ルールを他人に説明する機会を持つことで、順序立てて説明したり、自分の考えを他人に伝える力が身につきます。

    • リーダーシップを鍛える

みんながゲームを楽しめる場づくりを考え、ゲームの進行役をするなどリーダーシップを身につけることができます。

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『パンデミック』世界中に蔓延するウイルスを、仲間と協力しながら駆除していきます

2. 大人も楽しい

子ども向けゲームと侮るなかれ!ボードゲームは子ども向けのゲームでも大人が楽しめるゲームがたくさんあります。その証拠にゲームの箱に「対象年齢:4〜99歳」なんて書かれていることも。

みんなでワイワイ盛り上がれるゲーム、戦略を考えながらじっくり楽しむゲームなど、ゲームの種類も多彩です。

子どもの遊びに”付き合わされている”感覚なしに、一緒にゲームを楽しむことができます。ボードゲームの奥深さに、大人もつい時間を忘れて夢中になってしまうはずです。

3. 人をつなぐ

ボードゲームは子どもからお年寄りまで、世代を超えて人をつなげてくれるパワーアイテムです。名前を知らない初対面の人とも仲良くなれるので、地域をつなぐコミュニケーションツールとして活用するのも最適です。

家庭や学校では出会わない地域の人と一緒に遊ぶ時間は、子どもにとって大切な時間になります。子どもは大人や自分より年上の子の振る舞いやゲームのプレイを見て、様々な学びを得ることができます。

PRESIDENT Online(2017.12.29)『親とゲームをする子は将来”食っていける”』の中で、福山佑樹さん(東京大学の特任助教)はこう説明しています。

「ロシアの教育学者・ヴィゴツキーが提唱した『発達の最近接領域』(※)という概念があります。ボードゲームにおいても子供は自分よりも経験値が高い人と遊ぶことで、普段の自分ができるよりも少し難しいことに取り組めるようになっていきます。自然とキャパシティーが広がり、いろいろな力が伸びていくんです」
※子どもが自力で問題解決できる水準と、他者からの援助や協働により解決可能となる、より高度な水準のずれの範囲のこと。

地域で活動をされている方は、是非ボードゲームを多世代交流ツールとして、活動に取り入れてみてください。


参考
『親とゲームをする子は将来’食っていける’』PRESIDENT Online

おわりに

世界のボードゲーム、遊んでみたくなりましたか?

最近では『Aera with KIDS』や『プレジデントファミリー』でもボードゲーム特集が組まれるなど、知育玩具としてボードゲームが注目され始めています。


参考
『Aera with KIDS 2017冬号』朝日新聞出版


参考
『プレジデントファミリー 2018年冬号』PRESIDENT Inc.

百聞は一見に如かず。まずは手軽なゲームから、試しに購入して遊んでみてください。