高知県に伝わる伝統ゲーム「箸拳」が面白い

箸拳サムネイル

箸拳(はしけん)

:5分 :5歳~ :2人

『箸拳(はしけん)』は江戸時代から高知県に伝わる箸を使ったお座敷遊び。

2人が向かい合い、お互いが手の中に握った箸の合計数を予想して当てる拳遊びです。

今回は箸拳のルールと、小さい子ども向けのアレンジ案をご紹介します。

戦略
(3.0)
(4.0)
心理戦
(5.0)

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ゲーム概要

対戦する相手と向かい合って座ります。

1人3本の箸を持ちます。箸は相手に見せないようにして、後ろ手にして握ります。

じゃんけんなどで、先行後攻を決めます。

  1. 先攻のプレイヤーは「いらっしゃい」と言いながら、箸を相手に見えないように片手に0~3本握り、腕を前に出します。
  2. 箸拳-図-いらっしゃい

  3. 後攻のプレイヤーは「3本」と言いながら箸を相手に見えないように片手に0~3本握り、腕を前に出します。
  4. 箸拳-図-三本

  5. 先攻のプレイヤーはお互いの手に握った箸の合計数を予想して、「1本」、もしくは「5本」と言います。
  6. 箸拳-図-五本

  7. 手を開けて宣言通りの本数であれば勝ち、お互い外れれば引き分けです。先攻後攻を交代してゲームを続けます。
  8. 箸拳-図-勝敗

先に2勝したプレイヤーの勝利です。

ここがポイント!

シンプルな数当てゲームですが、これがやってみると奥深く楽しい遊びです。

箸拳のポイントは相手に箸を何本握ったか悟られないようにすることです。

たとえ握った箸が0本であっても、あたかもたくさんの箸を握ったかのように手を出す仕草、目配せなど、細かな技量の差が勝負の行方を左右します。

対戦相手の表情を見ながら静かながら熱い駆け引きが楽しめる、傑作拳遊びです。

きょーみ

「箸を手に握る」という行為が、シンプルな拳遊びに深みをもたらしています。頭と体の両方を使う、脳に効く伝統ゲームです。

子ども向けアレンジ案

子ども用の箸を使う

一般的なサイズの箸は小さな子どもの手には大きく、うまく隠すことが難しいため、子ども用の小さい箸を使うといいでしょう。

鉛筆で代用

箸が1人3本ずつなければ鉛筆など細い棒状のものでも代用できます。

おわりに

高知県の伝統ゲーム『箸拳』をご紹介しました。

毎年10月初旬には、高知県酒造組合主催で土佐はし拳全日本選手権大会が開催されているようです。

気軽に遊べて楽しいので、是非親子や友達同士で遊んでみてください。