スコットランドヤード/Scotland Yard(1983)
ゲームデザイナー:Manfred Burggraf, Dorothy Garrels, Wolf Hoermann, Fritz Ifland, Werner Scheerer, Werner Schlegel
:45分 :10歳~ :3~6人

『スコットランドヤード東京』
『スコットランドヤード』は街中で繰り広げられるミスターXと刑事たちの逃走劇を再現したボードゲームです。
ミスターXは刑事たちの猛追に耐えられず降参するのか、はたまたひらりとかわして街中へと姿を消してしまうのか。

もくじ
ゲーム概要
ゲームを始める前に、ミスターXを1人選出します。それ以外のプレイヤーは全員刑事です。
ミスターXは24ターン以内に捕まらなければ勝利、途中で捕まれば刑事の勝利となります。
ゲームの準備
各プレイヤーそれぞれにアイテムを配ります。
- 自分の色のコマとトラベルボードを1つずつ
- 電車チケット4枚
- バスチケット8枚
- タクシーチケット11枚
- 透明コマ1つ
- ミスターX用バイザー(目線を隠すため)
- トラベルログ
- 筆記用具
- ブラックチケット5枚
- ダブルムーブチケット2枚
刑事は刑事用のスタートタイルを1枚ずつ引いて、ボード上のタイルに書かれた番号の位置にコマを置きます。
ミスターXはミスターX用のスタートタイルを1枚引いて、他のプレイヤーに見られないように確認します。
ミスターXのトラベルログ
ミスターXは3,8,13,18,24ターン目にのみボード上に姿を表します。
ミスターXはトラベルログに移動先の番号を書き、その上に使ったチケットを被せていきます。
3,4,13,18,24ターン目には行き先を書いた後に、透明コマをミスターXのいる場所に置き、居場所を伝えます。
コマの動かし方
ゲームはミスターXの手番→刑事の手番を繰り返しながら進行します。
手番ではチケットを使って、自分のコマを隣のマスへ移動させることができます。すでに誰かがいるコマには移動させることはできません。
刑事のターンでは、それぞれ好きな順番でコマを動かすことができます。
ボードには移動できるマスが色で示されており、タクシー<バス<電車と移動できる距離が長くなっていきます。
刑事が一度使ったチケットは、全てミスターXの前に置きます。
ミスターX用の限定チケット
ミスターXは刑事が使ったチケットを自由に使うことができます。
また、ミスターXだけが使える特殊なチケットが2種類あります。
- ブラックチケット
- ダブルムーブチケット
ブラックチケットを使うと、タクシー、バス、電車で行けるルートに加え、フェリーのルートも使えます。
刑事側はミスターXがブラックチケットを使ったターンは、どの交通手段を使って移動したかがわかりません。
ダブルムーブチケットを使うと、連続して2回コマを移動させることができます。
タクシー、バス、電車、フェリーを好きに組み合わせて移動できますが、途中で他のマスに重なるように移動することはできません。
ゲームの終了
手番では必ずチケットを使ってコマを移動させなければいけません。刑事側が万が一移動できない場合は、パスをします。
ミスターXは途中で捕まったら、捕まったことを正直に刑事側に伝えなければいけません。
ミスターXが捕まるか、動けなくなったら刑事の勝利です。
無事捕まらずに24ターン目を迎えることができれば、ミスターXの勝利です。
ここがポイント!
刑事側とミスターX側で全く違うプレイ感が楽しめる、名作ゲームです。
ミスターXが正体を現す3ターン目から、ゲームは大きく動いていきます。
刑事側は手持ちのチケットの種類が偏らないように気を付けながら、ミスターXを追い詰めていきます。
ミスターXはブラックチケットとダブルムーブチケットをここぞというタイミングで使いながら、刑事をまいて逃げます。
ミスターXには刑事たちの作戦会議に動じない鋼の心と、推理の穴をついた高度な論理的思考能力が求められます。
見えない敵を追い詰めていく刑事と、危険と隣り合わせなミスターX─。刑事/怪盗気分が味わえる傑作ゲームです。
きょーみ
おわりに
スコットランドヤードをご紹介しました。1983年にはドイツ年間ゲーム大賞を受賞しており、30年以上経った今も世界中のプレイヤーに愛されています。
スコットランドが舞台の通常盤の他、東京の街並みが舞台の東京版もあります。
是非ご家族と、友人と、スコットランドヤードで遊んでみてください。
バリエーションルール
『スコットランドヤード』をさらに楽しむためのバリエーションルールをまとめました。こちらも合わせてご覧ください。
