お邪魔者/Saboteur(2004)
ゲームデザイナー:Fréderic Moyersoen
:30分 :8歳~ :3~10人
『お邪魔者』はまじめな金鉱掘りとお邪魔者のチームに分かれて坑道を掘り進み、たくさんの金を獲得することを目指すゲームです。
全員誰がどちらのチームなのかはわかりません。言動から判断して、味方は守り、敵には邪魔をしましょう。
もくじ
ゲーム概要
役割カードを裏向きで混ぜ、1枚ずつ他人に見えないようにこっそり見ます。役割カードの枚数はプレイ人数によって異なります。
まじめな金鉱掘りには何も文字が書かれていません。お邪魔者には「Saboteur」という文字が書かれています。
金鉱掘りの目的は金鉱を掘り当てることです。逆に金鉱を掘り当てることができなければ、お邪魔者の勝ちです。
カードをよく混ぜ、各プレイヤーに4~6枚ずつ配ります。スタートカードとゴールカードを下記のようにセットします。
ゴールカードの3枚のうち1枚が金鉱です。その他の2枚の石ころはハズレカードです。ゴールカードは裏向きで混ぜてから置きます。
手番にできること
自分の手番では手札のカードを使って、以下のA~Cの内、行動を一つ取ることができます。
A:道のカードをプレイする
スタートカードから道がつながるように道カードを置きます。カードは必ず縦向きで置いていきます。
カードの中には道をつながりにくくする妨害カードも入っています。
B:アクションカードをプレイする
様々な効果のあるアクションカードをプレイします。大きく分けて4種類のアクションカードがあります。
- 道具の破壊カード
- 道具の修理カード
- 地図カード
- 落石カード
ランタン、ツルハシ、トロッコの3種類の道具破壊カードです。上部の道具のアイコンが赤枠で囲われています。
怪しいと思う相手に対して、この道具破壊カードを使います。使ったカードは対象のプレイヤーの前に置いておきます。
道具を1種類でも破壊されているプレイヤーはAの道カードをプレイすることができません。
破壊カードの対となる修理カードです。上部の道具アイコンが緑の枠で囲われています。
自分自身か、相手に対して使えます。破壊されたカードを対応する修理カードを使うことで道具を修理することができます。
ランタン、ツルハシ、トロッコの3種類に加え、アイコンが2つある修理カードもあります。2アイコンのカードはどちらか1つを選んで修理することができます。
地図カードはゴールカードを1枚だけ見ることができるカードです。見た結果を周りに伝えるか伝えないかは自由です。
落石カードは道カードに対して使うカードです。道にカードを1枚取り除いてゲームから除外します。
取り除かれた道が修繕されるまでは、その道の先に続くカードをプレイすることはできません。
C:カードを1枚捨てる
プレイできるカードがない場合、もしくはあってもプレイしたくない場合はカードを1枚捨てることができます。
カードをプレイしたら、山からカードを1枚補充します。
ゲームの終了
時計回りの順番でゲームを続け、途中でゴールカードの金鉱がオープンされたら金鉱掘りの勝利です。
カードが尽きたら手持ちのカードをプレイし、全てのカードをプレイし終わってもなお、金鉱が見つけられない場合はお邪魔者の勝利です。
ここがポイント!
金鉱掘りが勝つか、お邪魔者が勝つか、最後の最後まで目が離せない熱い心理戦が楽しめるゲームです。
お邪魔者は序盤からあまり怪しい行動ばかり取っていると、他のプレイヤーから道具を壊されて行動できなくなってしまいます。
途中まで上手く本性を隠しつつ、満を持してお邪魔者が正体を明かす瞬間がこのゲームの見どころです。
落石カードは道カードを無条件で1枚破壊できる、万能なカードです。お邪魔者の攻めにも金鉱掘りの守りにも使えるため、温存しながら大事に使いたいところです。
地図カードの存在も、このゲームを盛り上げてくれます。上手く使えば他のプレイヤーからの信頼を得て、ゲームを有利に進めることができます。
きょーみ
おわりに
気軽に楽しめる正体隠匿系のゲームです。人狼にはない協力/裏切りの面白さがあります。
人狼と違い、正体が途中でバレてもまだ勝ち目はあります。むしろカミングアウトしてからが本当の戦いです。
友人と、ご家族と、是非お邪魔者で遊んでみてください。
バリエーションルール
『お邪魔者』を基本セットだけでさらに楽しむためのバリエーションルールをまとめました。
1人用、4人用の特別ルールも紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。
