キングドミノ/Kingdomino(2016)
ゲームデザイナー:Bruno Cathala
:20分 :8歳~ :2~4人
『キングドミノ』は草原や麦畑などの地形タイルを上手く組み合わせながら、豊かな王国を築いていくゲームです。
タイルの組み合わせは無限大!2017年ドイツ年間ゲーム大賞を受賞した話題作です。

もくじ
ゲーム概要
自分の色の王様コマ、お城、スタートタイルを持ちます。
タイルをよく混ぜて裏向きにして箱に戻します。48枚あるタイルの裏面には1~48までの数字が書いてあります。プレイ人数によって使用するタイルの枚数は変わります。
1枚のタイルは2つの地形が描かれています。地形は全部で6色あり、構成枚数が異なります。中には王冠が付いているタイルもあります。
数字が大きくなるほど価値の高い地形タイルが含まれてる確率が高くなります。
ゲームの手順
タイルを人数分取り出して、小さい数字から順番に並べます。その後タイルを表にします。
スタートプレイヤーは自分の王様コマを欲しいタイルの上に乗せます。続けて時計回りの順番に、王様コマを置いていきます。
全員が王様コマを置き終わったら、新たに人数分のタイルを出して、小さい順に並べます。
次の番からは、前回一番小さい数字を出した人から優先的に欲しいタイルを選んでいきます。王様コマを次のタイルの場所まで移動させます。
王様コマを動かしたら獲得したタイルを自分の王国につなげていきます。つなげる時は以下のルールを守らなくてはいけません。
- 必ず1面は同色のタイルでつなげること
- 5×5マスの範囲内にタイルをつなげること
スタートタイルはどの色のタイルもつながります。
5×5マスからはみ出るようにタイルを置くことはできません。また、スタートタイルは必ずしも真ん中になくても構いません。
タイルは必ず獲得したタイミングでどこに配置するかを決めなくてはなりません。もし途中で引いたタイルがつなげられない場合は、そのタイルを破棄します。
こうしてタイルを取る、王国に並べるという行動を繰り返し、それぞれ12枚のタイルを取ったらゲームを終了し、得点計算に移ります。
得点計算
つながっている同色のタイルの枚数×同色タイル内の王冠の数の合計が自分の得点になります。
最終的に得点の一番高いプレイヤーの勝利です。
ここがポイント!
価値の高いタイルを取ろうとすると、次の順番が遅くなるというジレンマ、計画を立てながらタイルを5×5マス内に配置していくというパズル性、色んな要素が1つに凝縮された傑作ゲームです。
価値の高い色のタイルほど、王冠の数こそ多いものの全体に占める構成枚数が少なくなっており、この辺りのゲームバランスも秀逸です。
いくらタイルがたくさんつながっても、王冠がなければ全く意味がありません。もちろん王冠は誰もが欲しいタイルなので、当然みんなが狙ってきます。
中終盤にかけて、「本当はあれが欲しいけど、今は我慢しよう」「これは絶対に欲しいから押さえておこう」と悩む場面が増えます。相手の王国も見えているので、相手が欲しそうなタイルをブロックしにいく戦略も取れます。
上手くいけば5×5マスを綺麗に埋めることができますが、必ずしもそのプレイヤーが勝利するとは限りません。右脳と左脳をフル活用して戦略を立てていく必要があります。
きょーみ
おわりに
遊ぶ度に変わる盤面、シンプルなルール、深い思考性、どれを取っても一級品です。
子どもから大人まで楽しめ、誰にも勝つチャンスのある超おすすめゲームです。是非キングドミノで遊んでみてください。
バリエーションルール
『キングドミノ』をさらに楽しむためのバリエーションルールをまとめました。こちらも合わせてご覧ください。
