インカの黄金/Incan Gold(2005)
ゲームデザイナー:Bruno Faidutti, Alan R. Moon
:30分 :8歳~ :3~8人
『インカの黄金』は遺跡に眠るお宝を求めて冒険に行き、危機迫る前にテントに帰ってくるチキンレース系のゲームです。
「まだ行ける」は命取り。でも最後まで遺跡に残っていると一人でがっぽり稼げます。

ゲーム概要
ゲームは5ラウンド行います。プレイヤーは宝石をできるだけたくさん獲得することを目指します。
ゲームの準備
各プレイヤーはテントを1つ、キャンプカードとたいまつカードを1枚ずつ受け取ります。
神殿カードを順番にセットします。探検カードをよく混ぜ、山にしてテーブル中央に置きます。
カードの種類
このゲームには、3種類の探検カードがあります。
- お宝カード
- 障害カード
- 遺物カード
宝石を獲得できるカードです。お宝カードには1~17まで宝石の数が描かれており、全部で15枚あります。
危険な障害カードです。
障害カードはゾンビ、落石、へび、炎、蜘蛛の5種類がそれぞれ3枚ずつ、計15枚入っています。
レアなお宝カードです。各ラウンドごとに1枚ずつデッキに加えていきます。
探検カードをプレイ
各ラウンド開始時に、遺物カードを1枚デッキの中に混ぜてシャッフルします。
山からカードを1枚めくって表にします。
- お宝カード
- 障害カード
- 遺物カード
お宝カードが出たら、カードの数字を冒険に残っているプレイヤー人数で割った数の宝石をそれぞれのプレイヤーの前に置きます。
余りはカードの上に置いておきます。
各種類1枚目の障害カードは危険の予兆です。各種類2枚目の障害カードが出たら、そのラウンドは即終了となります。
そして冒険に残っていたプレイヤーは自分の前に溜まっている宝石を全て失います。
遺物カードが出たらテーブル中央に置いておきます。
以降、1人で帰ったプレイヤーが場に残っている遺物カードを獲得できます。
遺物カードは3枚目までは5点、4~5枚目は10点分の価値になります。
手札のカードをプレイ
その後プレイヤーはたいまつカードがキャンプカードのどちらかをプレイします。
- たいまつカード
- キャンプカード
まだ遺跡の中で冒険を続けます。
キャンプに帰ってゲームから抜けます。自分の前にある宝石をテントの中にしまいます。
テーブル中央に宝石が落ちていれば、そのターン帰った人とシェアをして一緒に持ち帰ります。余りは中央に残しておきます。
場に遺物カードが落ちており、1人で帰ることに成功した場合、遺物カードを獲得できます。
全員がキャンプに帰るか、同じ障害カードが2枚出るまで、探検カード→手札のカードのプレイを繰り返していきます。
障害カードが2枚出てラウンドが終了した場合は、被った障害カードを1枚ゲームから取り除きます。
ゲームの終了
ラウンドが終わったらそのラウンドの神殿カードを裏返し、遺物カードを加えてカードをよく混ぜ、新たなラウンドを始めます。
5ラウンドが終了したらゲーム終了です。最終的に最も得点の高いプレイヤーの勝利となります。
ここがポイント!
引き際が肝心な、シンプルな駆け引きを楽しめるゲームです。
「さっさと帰れば安全。でも残っているプレイヤーが獲得できる宝石も増えていく…」というジレンマ。
さらに遺物カードが落ちていると、「ねぇねぇ帰る?帰るよね?」とかえるかえる詐欺合戦が始まり、駆け引きはヒートアップします。
またゲームが進むにつれ障害カードが抜かれていき、脱落する確率も低くなっていきます。
勝負を仕掛けるなら後半がおすすめですが、上手くいくかどうかはカードの運次第です。
子どもも大人も一緒になって白熱できる、傑作チキンゲームです。
きょーみ
おわりに
『インカの黄金』をご紹介しました。気軽に冒険気分を味わえる傑作ゲームです。
是非ご家族と、友人とインカの黄金で遊んでみてください。
バリエーションルール
『インカの黄金』を4人以下の少人数/20人ほどの大人数楽しむためのバリエーションルールをまとめました。こちらも合わせてご覧ください。
