パンデミック/Pandemic 超おすすめゲーム紹介

パンデミック-サムネイル

パンデミック/Pandemic(2008)

ゲームデザイナー:Matt Leacock
:45分 :8歳~ :2~4人

パンデミック-写真-箱

『パンデミック』はウイルスが蔓延する世界各地を移動しながら、4つの新薬を開発することを目指す協力型ゲームです。

深刻な感染爆発が起こってしまう前に、世界の危機を食い止めることはできるのでしょうか…?

spiel_des_jahres_logo 2009年 ドイツ年間ゲーム大賞 (Spiel des Jahres) ノミネート作品
戦略
(4.0)
(3.0)
協力プレイ
(5.0)

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ゲーム概要

プレイヤーは医療研究員チームの1人となって、世界に蔓延る4つの病原菌と戦います。

世界が滅亡する前に、4つの新薬を全て開発することができればプレイヤー側の勝利となります。

以下の条件になった時、ゲームに敗北します。

  • 8回目のアウトブレイク(感染爆発)が起こった時
  • 山からカードが引けなくなった時
  • 病原体コマが足りなくなった時
MEMO

ゲーム中はプレイヤー同士で自由に相談をして、行動を決定して構いません。

役職カード

パンデミックには、7種類の役職カードがあり、それぞれが固有の特殊能力を持っています。

ゲーム開始時に使用する役職カードをランダムで選んだり、望むならどの役職カードを使用するかを選ぶことができます。

パンデミック-写真-役職カード

ここでは、一部の能力をご紹介します。

  • 科学者
  • 科学者は通常5枚のところ、4枚のカードで新薬を開発することができます。

  • 衛生兵
  • 衛生兵は感染者の治療アクション時、通常1つのところ、1つの都市にある病原菌コマを全て排除できます。

    また治療薬がすでに開発済みのエリアでは、病原菌コマがある場所を通過するだけで病原菌コマを排除できます。

  • 通信司令員
  • 通常のアクションに、通信司令員限定のアクションが追加されます。

    仲間のプレイヤーコマを、他のプレイヤーコマがいる場所まで移動させることができます。

    または、仲間のプレイヤーコマを、自分のターンに動かすことができます。

ゲームの準備

ゲームボードの指定の位置に、各種マーカーを配置します。

観戦カードをよく混ぜ、最初に3-3-3枚、合計9枚をめくり、それぞれ出現した都市に対応した感染コマを3、2、1個ずつ置きます。

各プレイヤーに人数に応じた枚数のプレイヤーカードを配り、手札とします。

プレイヤーカードを難易度に応じて等分し、各山にエピデミックカードを入れてそれぞれの山をシャッフルし、カードを重ねます。

MEMO

デッキに加えるエピデミックカードの枚数で、難度調整ができます。初回プレイ時は4枚入れるといいです。

各プレイヤーコマと、調査基地コマを1つ、アトランタに配置します。

パンデミック-写真-セッティング

ゲームプレイ

ゲームはスタートプレイヤーから時計回りに進行します。

手番は、以下の3つのステップに分かれています。

  1. 4回アクションを実行する
  2. プレイヤーカードを2枚引く
  3. 感染カードの処理をする

1. 各種アクションの実行

以下のアクションを好きな順番で組み合わせて、4回アクションを行います。

  • 移動系アクション
  • 4種類の移動系アクションがあります。

    1. 隣のマスへ移動
    2. 隣のマスに移動します。

    3. 移動先のカードを使用
    4. 手札から都市カードを1枚使って、指定の都市まで移動します。

    5. 今いる都市のカードを使用
    6. 手札から今いる都市と同じカードを使って、ボード上の好きな場所に移動します。

    7. 別の調査基地へ移動
    8. 調査基地がある場所にいる時、別の調査基地に移動します。

  • 調査基地の設置
  • 手札から今いる都市と同じカードを使って、新たに調査基地を設立します。

  • 治療
  • 感染者コマがある都市にいる時、1アクションごとに1つの感染者コマをボードから取り除きます。

  • カードの受け渡し
  • 他のプレイヤーと同じ都市にいる時、その都市のカードを他のプレイヤーに渡す/または受け取ることができます。

    注意

    全く同じ都市のカードでないと、受け渡しできない点に注意です。

  • 治療薬の開発
  • 調査基地がある場所にいる時、手札から同色のカードを5枚使用することで、治療薬を開発できます。

2. カードを2枚引く

アクションが終わったら、山からカードを2枚引いて手札に加えます。

手札のカードが8枚を超えていた場合は、7枚になるようにカードを捨てなければなりません。

また、引いたカードの中にエピデミックカードがあれば、公開して効果の処理を行います。

エピデミックカードの処理
  1. 感染率の上昇
  2. 感染率マーカーを1つ隣に動かします。

  3. 感染カードを引く
  4. 感染カードの一番下のカードを表にして、その都市に病原体コマを3つ配置します。

  5. 感染カードのリセット
  6. 表になっている感染カードをよく混ぜ、デッキの一番上に置きます。

3. 感染の処理

感染カードの上から、感染率マーカーに記された枚数だけカードを表にします。

出た都市に病原体コマを1つずつ置きます。

パンデミック-写真-アウトブレイク

アウトブレイクの処理
1つの都市には同色の病原体コマは3つまでしか置くことができません。

1つの都市に4つ目の同色の病原体コマが置かれる時、アウトブレイクが発生します。

アウトブレイクマーカーを1つ進め、アウトブレイクが起こった都市に隣接している都市全てに、病原体コマを1つずつ配置します

この時、他の都市で4つ目の同色の病原体コマが置かれる場合は、さらにアウトブレイクが発生します。

治療薬の開発とウイルスの根絶

治療薬が開発されたエリアで全ての病原体コマを処理すると、ウイルスを根絶することができます。

根絶したら、治療薬マーカーを裏返します。

パンデミック-写真-治療薬マーカー

以降、その色のエリアの感染カードを引いても、新たに病原体コマが置かれることはありません。

MEMO

ゲームの目的は新薬の開発であって、ウイルスの根絶ではありません。

ゲームの終了

手番を繰り返し、世界が滅亡する前に4つの新薬を全て開発することができればプレイヤー側の勝利です。

以下の条件になった時、ゲームに敗北します。

  • 8回目のアウトブレイク(感染爆発)が起こった時
  • 山からカードが引けなくなった時
  • 病原体コマが足りなくなった時

ここがポイント!

次から次へと迫り来る病原菌と戦う、世界で最も人気の高い協力ゲームの1つです。

ゲームの難易度は高く、エピデミックカード4枚の入門レベルでさえ、クリアすることは容易ではありません。

それぞれの役職の特徴を活かし、適材適所のコマ配置と連携プレーが勝負の明暗を分けます。

特にエピデミックカードを引くと、今までに出た都市の感染カードがリセットされてしまう点がよくできています。

病原体コマがすでに3つ溜まっている都市は、アウトブレイクする前に早く処理する必要があります。

また、プレイヤーカードには治療薬の完成、コマの移動など様々な使い道があるところもポイントです。

カードをあまり移動に使いすぎると、治療薬の完成が遅れて時間切れとなってしまいます。

この辺りのゲームバランスは秀逸です。

難しいからこそ繰り返し挑戦したくなる、ウイルスと人間の攻防が楽しめる傑作ゲームです。

きょーみ

毎ターン気の抜けない厳しいゲームですが、仲間と決めた作戦がうまくいき、勝利できた時の達成感は格別です。ウイルスvs人間というテーマ再現度も見事!計画→実行→フィードバックという、協力ゲームの醍醐味がパンデミックには詰まっています。

おわりに

パンデミック-写真-ゲームプレイの様子

協力ゲーム『パンデミック』をご紹介しました。

2008年に基本版が出て以来、様々な拡張版が発売されている人気作です。

是非一度、『パンデミック』で遊んでみてください。