花見小路/Hanamikoji 超おすすめゲーム紹介

花見小路-サムネイル

花見小路/Hanamikoji(2013)

ゲームデザイナー:中山 宏太
:15分 :7歳~ :2人

花見小路-写真-箱

『花見小路』は京都の街を舞台に、芸者たちに芸で使うお道具をプレゼントして芸者を自分の屋敷に迎え入れるゲームです。

息をのむような美しいカードと、4つのアクションに集約された雅なゲームデザイン。

何度もプレイしたくなる2人用の傑作ゲームです。

戦略
(4.0)
(3.0)
陣取り
(5.0)

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品やサービスの購入・申し込みによって、当サイトに売り上げの一部が還元されます。

ゲーム概要

各プレイヤーは4人の芸者を迎え入れるか、芸者の魅力値を11点以上集めることを目指します。

芸者には2~5までの魅力値があります。芸者に渡す道具カードも、芸者の色に対応した2~5までの数字が描かれています。

プレイした道具カードは、中央の芸者カードを挟んで、自分の側に表向きにして並べていきます。

ラウンド終了時に、各芸者の前に置かれた道具カードの枚数を相手と比べ、道具カードの多いプレイヤーが芸者を迎え入れられます。

1ラウンドで勝者が決まらなければ、新たにラウンドを開始します。

ゲームの準備

芸者カードをテーブル中央に、数字順に並べます。各芸者カードの上に、マーカーを置きます。

花見小路-写真-芸者カード

各プレイヤーは、1~4番のアクションタイルを受け取ります。

道具カードをよく混ぜ、ラウンド開始前に1枚を裏向きのままゲームから除外します。

その後、各プレイヤーに6枚ずつカードを配り手札とします。

花見小路-写真-道具カード

残りのカードは山にして、テーブル中央に置いておきます。

ゲームプレイ

手番ではまず山からカードを1枚引いて、手札に加えます。

その後以下の4つのアクションのうち、1つを選んで実行します。

  1. 秘密の贈り物
  2. 手札からカードを1枚選び、裏向きのまま1番のアクションタイルの下に入れます。

    花見小路-図-1番のアクション

    この道具カードはラウンド終了時に表向きにして、自分側のゾーンに加えます。

  3. 道具の破棄
  4. 手札からカードを2枚選び、裏向きのまま2番のアクションタイルの下に入れます。

    花見小路-図-2番のアクション

    この2枚の道具カードはゲームから除外されます。

  5. 道具の贈与〜その1〜
  6. 手札からカードを3枚選び、表向きにして公開します。

    花見小路-図-3番のアクション

    相手プレイヤーは公開させたカードを見て、1枚を受け取り、相手側のゾーンに加えます。

    手番プレイヤーは、残った2枚のカードを自分側のゾーンに加えます。

  7. 道具の贈与〜その2〜
  8. 手札からカードを4枚、2枚ずつ2組に分けて、表向きにして公開します。

    花見小路-図-4番のアクション

    相手プレイヤーは公開されたカードを見て、1組のカードを受け取り、相手側のゾーンに加えます。

    手番プレイヤーは、残った1組のカードを自分側のゾーンに加えます。

使用した番号のアクションタイルを裏向きにします。

1~4番のそれぞれのアクションは、1ラウンド内に1回ずつしか使用できません

アクションを交互に4回ずつ、計8回のアクションが終了すると、山のカードがちょうどなくなります。

ゲームの終了

各プレイヤーは、1番のアクションタイルのカードを公開して、自分側のゾーンに加えます。

各芸者の前に置かれた道具カードの枚数を比較し、多い方にマーカーを動かします。

タイの場合はマーカーの移動はありません。

4人以上の芸者を迎え入れるか、魅力点の合計が11点以上になったプレイヤーの勝利です。

決着が着かなければ、芸者の上のマーカーの位置はそのままに、カードを配り直して新たなラウンドを始めます。

ここがポイント!

4つのアクションをどの順番で行うかが悩ましい、2人用の傑作ゲームです。

手札のカードの約半数は、自分のゾーンに加わることがないという、不思議なプレイ感を味わえます。

高得点の芸者を狙うか、得点は小さくても複数の芸者を狙いにいくか─。

配られたカードを見て、どのエリアを取りに行くかを決め、逆算しながら戦略を練っていきます。

3番と4番のアクションが特に重要で、ここで相手の選択肢をコントロールできるかに技量が表れます。

例えば3番のアクションで「5」のカードを3枚出せば、相手1枚、自分は2枚「5」のカードを獲得でき、完全にアドバンテージを取ることができます。

きょーみ

遊ぶたびに色んな戦略を試してみたくなる、大好きなゲームです。カードは艶やかで美しく、吸い込まれそうになります。シンプルでありながら思考性も高く、大変密度の高い作品です。

おわりに

2人用ゲーム『花見小路』をご紹介しました。

アートワーク、ゲームデザイン、どれを取っても秀逸の一言です。

小箱で持ち運びも楽で、ちょっとした旅行に持っていっても重宝します。

是非『花見小路』で遊んでみてください。